町の紹介

芭蕉の渡し


 1689年(元禄2年)9月7日、俳聖 松尾芭蕉が『奥の細道~加賀路行脚~』の途中に立ち寄り、一句を残したのち、木呂場(ころば)から対岸の粟生に歩を進めた。江戸時代、木呂場には手取川の渡し場があった。曽良日記の小松到着時間から、おそらく残暑厳しい午頃だったようだ。そのとき読んだ句碑がある。

~あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風~

意味:夕日が赤々と輝きもう秋だというのに、それも知らぬげな残暑である。が、さすがに吹く風には秋になったと感じさせる。

場所:県道松任寺井線手取交差点そば明治天皇御休所公園内。北陸鉄道バス『木呂場バス停』より徒歩4分。