町の紹介
川北町の風景
輝く水と緑にいだかれた川北町。
変わらない自然の豊かさがここには残っている。
春夏秋冬、めぐる季節の中で自然と手を取り合いながら人々は暮らしている。
大地が目覚める。心はずむ春の訪れ。
きよらかな雪解け水が白山を離れ、 人々に春の到来を告げる頃。ぬくもりに目覚めた大地では、早苗の季節が始まろうとしている。
川堤に目をやれば、淡い桜の花が列をなし、舞い落ちる花びらが道行く人の頬先をかすめていく。すべてが明るい色彩にそまり、人も花も心躍らせる、柔らかな季節。
川面を揺らす陽射しの賑わい。
大地に落ちる影の濃さに、人は太陽の季節の訪れを知る。涼を求めて川辺に集まる人々の群れに、身を躍らせて飛沫を返す魚たち。空にも地にも、そして水にも生命力がほとばしる。
そして川北の夜空いっぱいに広がる北陸最大の花火。光と炎と人の熱気が新たなエネルギーを生み出して、暗い夜空へと舞い上がっていく。
澄んだ空が運んでくる豊饒の季節。
穏やかな日の光が大地を黄金色に染める。 豊かな実りの季節がやってきた。稲穂の群れに見え隠れする、満ち足りた笑顔は大収穫の予感に輝く。
この季節を賑わす、もう一つの風物詩は勇敢な掛け声と舞が力強い加賀獅子舞。古より続く伝統の心は、変わらない自然の恵みとともに、町に息づいている
空から降り降りてくる結晶が町をおおう時。
音と色を消し去る小さな雪の断片が、町のいたるところに舞い降りる。吐息が白くそまる。
冷んやりと澄んだ空気の中、一年の終わりと始まりの瞬間が厳粛に訪れる。人々はその時を静かに向かえ、やがて来る新しい季節を待ち続ける。