歴史に残る、幾度も繰り返された水害
霊峰白山を源に流れる石川県最大の河川「手取川」。全長72km、流域面積が県土の19%におよぶ大河の傍で、共に時を歩んできた川北町は、その豊富な水資源に毎日支えられて、稲作を主とした、恵みある穀倉地帯として発展してきました。
その一方で、「暴れ川」の名の下に、現在の穏やかな表情からは想像できないほどの水害が猛威を振るうこともありました。その中でも、昭和9(1934)年7月11日の「手取川大水害」は、死者・行方不明者112名におよぶ未曾有の大災害となりました。
手取川ダムが昭和55年に完成するまでの、川北町と繰り返された水害と治水の記録は、町の歴史として語り継がれています。